広角レンズにレトロフォーカスを発明したアンジェニュー。その第一弾が1950年発売されたR1 f2.5 35mmです。レトロフォーカスは追って皆が採用し、現在の一眼レフ用の広角レンズは全てこのレトロフォーカス設計になっていると言われます。出品は、そんな伝説の銘玉、P.ANGENIEUX PARIS F.35 1:2.5 RETROFOCUS TYPE R1。エキザクタマウント。製造番号から1951年製で、極初期の製品です。写りについてはこんな評が見られます。・コントラストが低くやわらかい写りの中にきちんと解像している/芯が通っている。・高解像でありながらも軟階調で淡泊な発色を特徴とする。・絞りの変化で軟調な写りから高解像な写りまで多彩な表現ができる。他方R1は光学系が傷みやすく、中古ではクモリが多い、前玉のガラスが柔らかくて傷が多い等々要注意とされます。出品は、良く使われたが、ガラスは大事にされて来た、プロが使ってきた様な品です。十分良好なガラスで、マウントは綺麗でガタつきはありません。出品の状態・外観:経年相応の使用感があるも、アタリや大きなキズはありません。(画像ご参照)・光学系:覗き込むとクリヤーで、目立つカビ、キズ、クモリはありません。透過光/ルーペで見ると、内部には経年相応にチリの混入が少し見られます。前玉に目立つ拭きキズはなく良好です。前玉には微細なチリ状のものが多く見えますが、丸いので気泡だと思います。後ろ玉には小さな拭きキズが少し見られます。全体として、70年物としては良い状態で、実写でも支障は感じませんでした。(実写画像9)・絞り:リングは軽く正常に動作。羽根の動きも正常で、羽根も綺麗(画像3)。・フォーカスリング:正常に全域回りますが、グリースが切れていて軽く回ります。時々使うにはこのままでも良いでしょうが、日常的に使うならグリースアップをお薦めします。70年を生き延びたビンテージレンズ。ガラスの良い個体は激減しているかと思いますので、お探し方いかがでしょうか?極初期の品なので、研究用にもどうぞ。付属品:無し。(レンズ保護のため、正規品ではありませんが前後キャップを付けます(画像8)。)<ご注意> マウント内部に「E〇(不明)France」との書き込みがありまスが…
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